テレアポの学生バイトは体験した事がありますか?私は、テレフォンアポインターという一見短時間で高額な時給が得られるバイトで、このバイトのきつさを目の当たりにしました。
私は向いていなかったので、最終的にはやめることになりましたが、実際向いている人にとっては高時給の学生バイトになるのは間違いないですね。
このページでは、テレアポで実際に働いてみた経験がある私がテレフォンアポインターという仕事のきつさや「こんなときに辞めたくなった」というポイントをまとめて解説していきます。
そもそもテレアポとは
テレアポは正式には「テレフォンアポインター」と呼び、個人の自宅や企業の窓口に電話をかけて、サービスの案内や営業をかける仕事です。テレアポ以外には「電話営業」「テレマーケティング」とも呼ばれています。
個人の自宅に電話を掛けるテレアポの仕事を個人営業、企業の電話窓口に電話を掛けるテレアポの仕事を法人営業と呼びます。
個人に営業するか会社に営業するかという違いはありますが、基本的に紹介するサービスや案内の種類や決まりはありません。相手におすすめする商品やサービスの内容は所属する会社によって多岐にわたります。
自宅用の電話を設置している方ならわかると思いますが、たまにみなさんの自宅にセールスの電話がかかってきたことがあるかと思います。その電話をかけるのがテレアポの仕事になります。
ちなみに私は家庭教師の営業テレアポバイトを小学生~中学生のお子さんがいる個人宅にしておりました。
電話掛けリストは既に作成されているため、その番号に従ってかけておりました。電話口にでるのは、基本的にお子さんかお母さまでした。
テレアポのバイトがきつい理由
一見電話を掛けるだけで簡単に思えるテレアポのバイトですが、どうして大変なのか、理由をまとめていきます。
基本的にお断りされるので精神的にきつい
テレアポの営業電話は基本的に断られます。100回電話をかけて、ようやく1回個人や企業の方から「資料ください」「申し込みます」という返事がもらえるかどうか、という仕事です。
しかもテレアポのような電話営業はかなり嫌われています。断られる時も、電話相手から「すみません」と丁寧に対応してもらえることは少なく、無言でガチャ切りをされたり、ひどいときは相手からいきなり怒鳴られて長々と説教されることもあります。
もう一つやっかいなのが「ウチの番号はどこでどうやって手に入れたの?個人情報ですが」というものでした。これを言われたときの対応が社内で定まっておらず、とてもきつい言葉でせめられるため、そこで挫折するかたもいらっしゃいました。
こうしたことを定時まで続ける仕事がテレフォンアポインターなので、メンタルがやられてしまう人が後を絶ちません。
同期のテレアポ女性 アルバイトスタッフが、帰り際に数人泣いていた
一日でたくさんの電話をかけ、信じられない言葉で断られることもあります。中には泣きながら電話している人もいて、衝撃の光景でした。
帰る前に、管理者の方とどこが悪かったのか、どう改善していくのかを話す場があるのですが、女性の大半は帰る時にはほとんど泣いていてすごい業態だなという印象でした。
もちろん半分以上は、ひと月以内でアルバイトをやめていました。
学生バイトでも関係なくノルマがある
テレアポは学生アルバイトであろうとノルマはあります。私が経験した職場はノルマを達成できないと若くて入ったばかりの大学生でも問答無用で退職勧奨されてクビになるというきついバイトでした。
具体的には「1日10件契約を取る」「1日100件の客先にアポイントを掛ける」のような営業ノルマです。
ノルマがないと求人に書いてあったり、面接でノルマはないと説明をするテレアポ企業は数多くありますが、実際はチーム単位で達成目標が立てられていて、そのチーム目標が事実上のノルマになっているということも多いです。
マニュアルはあるが、あまり役に立たない
私のテレアポの職場にはさらっとしたマニュアルがあるのみでした。
アポイントを取るために必要なことは、電話口のお母さまに「共感」するというところが大事だと常に教えていただいていました。
アポをとる王道は、お母さまと「共感」して同調して仲良くなってとる、というのがアルバイト教育で教えていただいたことです。しかし相手も知らない番号からかかってくるので、始めは身構えています。
そこをどう話題を提供してお母さまに沢山しゃべってもらうか、というところが肝でした。
私はそのやり方でやったところ1件アポがとれて契約まで行くことができました(実際に営業に行くのは、別の人)。
しかし2か月目、私は思うようにアポがとれず結局ノルマを達成できずやめることとなってしまいました。
テレアポバイトのメリットとは
テレアポの仕事やテレアポのバイトはどこもきつい職場しかなく、デメリットしかないように感じますが、実はそうでもありません。
ここからはテレアポのバイトのメリットを紹介していきます。
こちらからは電話を掛けないコールセンターバイトもある
テレアポバイトで稼いでるアポインターは、理不尽な暴言を浴びせてくる電話相手やクレーマー相手でも平常心で対応しています。
発信型のテレアポがきついという方が多いのは事実ですね。そんな方はJOBNETに登録して、コールセンターバイトの中から、営業アポなしを選ぶと良いと思います。
テレアポの仕事は時給が高い
職場にもよりますが、基本的にテレアポのバイトは時給が高くて稼ぎやすいです。
一日4時間の実労働時間で時給は1,200円。私の住んでいる地域(宮城県仙台市)のバイト事情から考えるとかなり高い水準です。
4時間の中で200件かけるのが、一つの目安でした。またアポがとれて契約成立になるとインセンティブがもらえました。
中には、月のアルバイト代の3倍をインセンティブで稼いでいる人もいました。私は通算でも2件しかとれず、インセンティブはないに等しかったですが……
テレアポのバイトは始める際の時給が高いのが魅力的ですよね。
派遣会社なら担当の人に相談して派遣先を変えてもらえる
派遣会社を通じて、まずは相談してみると条件にあった高時給のバイトが見つかると思います。
辛くてしんどいテレアポのバイトでも、職場や周りの環境を変えればテレアポが楽しくなり、成果を上げられることもあります。
稼げるのは確か!テレアポの学生バイトまとめ
普段、人は生活をしていて断られることがそんなに多くないと思います。
そんな中で、このアルバイトは本当に何回も電話で断られ、時にはひどい言葉を言われたりします。
しかし人によってはノルマをクリアし続けて沢山のインセンティブをもらっている人もいます。そのため、人によって向き不向きが他の業種と比べて強い傾向があると思いました。
総括して、最終的に私はやめてしまいましたが、テレアポバイトは大学生や専門学校生におすすめしたいです。それは人生でプラスになる経験ができるからです。
「人に沢山断られる経験をする」というのが、その人の人生に色をつけるというふうに思います。そして、もしテレアポが向いている人であれば、アルバイト代以上のインセンティブもGETできますのでお勧めです。
今、この記事を見ながらテレアポのバイトがつらくてきついと感じた方、もしくは現在働いていてテレアポバイトで悩んでいた私の様な方は、テレアポ以外でも時給の高いバイトはたくさんあるので、派遣バイトも含めて時給の高いバイトをよく探してみるとよいと思います。