学生や主婦、シニアにも人気の軽作業バイト。
未経験も可能だったり、特別なスキルも必要もないことがその一番の理由でしょう。
『軽い作業』と書いて『軽作業』なので、文字だけみると「軽い作業」だと解釈されてしまいがちですが、実際は明確な定義があるわけではなく、求人する側の解釈で決まってしまうのです。
『軽くないじゃん!』と感じてしまう人がいたり、実際の作業がきついことも多々ある理由はここにあるようです。
では、一般的な軽作業バイトにはどんなものがあるのか、見てみましょう。
1. 具体的にどんな職種があるか、簡単な分類別に解説!
数ある軽作業バイトですが、“工場・倉庫系” と、“運搬・イベント設営系” がほとんどになります。系統別に見てみましょう。
軽作業 (工場・倉庫内作業 系)
軽作業の募集は、倉庫や工場内で行う業務が大半を占めています。その建物の規模などから、郊外であることも多いようです。それぞれの仕事内容や ▲ きついポイントです。
【ピッキング】
指定された商品を注文書や、渡されたリストなどをもとにピックアップする仕事です。倉庫内で台車を使ったり、ベルトコンベアから流れてくる荷物から選択収集します。
重いものを扱うことは基本的にはない作業です。
▲一日中歩き回ることは覚悟しておきましょう。
【検品】
商品に不良品がないか、指示通りに揃っているかなどを確認する仕事です。
目視での確認、手先の細かい作業がメインなので重労働ではありません。
▲目の疲れは必須かもしれません。
【仕分け】
荷物を配送先や、種類別などルールに従って仕分ける仕事です。素早く、正確な判断を下すことが最重要です。単純作業になり複雑な工程はありません。
▲立ち仕事が基本。慣れるまでは辛いことも。
【梱包】
壊れたり、割れたりしないような素材のものを使用して商品を段ボールや箱に詰める作業です。ラッピングを行うこともあるので、適切に綺麗に梱包することが第一です。
重い荷物を取り扱うことはほとんどありません。
【シール貼り・値段付け】
値段や、キャンペーンのシールなどを商品本体やパッケージに貼っていく作業です。
座りっぱなしの作業になるので、作業の体力は必要とされません。
【食品加工】
食品会社の工場での作業で、ライン作業が多く、食材の皮むき、カット、味付け、盛り付け、などを工程ごとに分担、ライン作業を行ったりします。
ライン作業がメインであり、重いものを扱うことは比較的ない。衛生的。
▲冷凍食品を扱う工場では寒すぎることが、揚げ物をする工場では暑すぎることもあります。
軽作業 (運搬作業メイン 系)
屋外で作業することも多いので、体感する負担は季節や環境にも左右されやすい傾向があります。
【イベント設営作業】
スタッフの指示に従い重い機材や、椅子、テントなどの持ち運びや移動を行ったりします。イベントを盛り上げる一員となれる。
▲立ち仕事が多く、体を使うので体力勝負。
【引っ越しなどの運搬作業】
荷物を積める梱包の作業と、荷物の運搬作業がメインになります。その分比較的時給は高めの設定です。
▲重い荷物を往復で運んだり、エレベーターがないところでの作業など体力勝負になります。
2. 軽作業バイトのメリットとデメリット
軽作業バイトといっても扱うものが様々であったり、じっとしている作業から動き回る作業までいろんなものがあるようですが、全体としての『軽作業』を選ぶメリットとデメリットをまとめてみました。
〇メリット
- 未経験でも気軽にできる
- 服装や髪型が比較的自由
- シフトの融通が利きやすい
- 日払い、週払いが多い
特別なスキルや、資格は不要。マニュアルが整っており与えられた指示通りに、単純作業を繰り返すことがほとんど。基本を覚えてしまえばスムーズに仕事ができる。
接客要素もなく、倉庫作業がほとんどなので、服装や髪型などは自由。
一般的に融通が利く仕事が多く、早朝や深夜まで働く時間帯も様々なのでライフスタイルに合わせて効率よく稼げます。
×デメリット
- 職場の環境によっては重労働
- 単純作業をくりかえし、黙々と働くことがほとんど
軽作業といえど、重い商品を扱うこともあったり、一日中倉庫内を歩き回ったりすることも。倉庫の冷暖環境や扱うものによっては、重労働に感じてしまうことも。物流量がものすごい。大きいものの照合は楽なものの、細かいものの照合や報告がかなりの手間。
与えられた作業を黙々と行うことが多いので、人によっては苦痛に感じてしまうこともあるようです。
3. 軽作業バイトで失敗したくない!口コミから学ぶ体験談
【ピッキング】広い倉庫なので、ピッキングする商品の位置を覚えるまで大変でした。また日によっては単調な作業の繰り返しで動きのない作業を何時間もすることがあり、精神的に疲れました。(20代 大学生女子)
【梱包】ラインに流れてくる商品が多く、作業に追いつけなくなることがありました。(20代 男性)
【仕分け】仕分けのバイトをしました。荷物を運ぶのに体力的にはかなり辛かったです。ずっと立ちっぱなしなので、足も痛くなり、バイト後も痛みが残ることがありました。(17才 高校生女子)
【検品】 年末年始の物流が多い時期は激務でした。大型のトラックが何台も来て次から次に荷物がはこばれてきます。一つ一つ細かいものまで確認して、照合するのは本当に大変でした。繁忙期で時給は高かったです。(30代 男性)
【ライン作業】冊子の梱包の紐を解いて向きを揃え、ラインに乗せるだけの仕事をしました。作業的には簡単でしたが、一日で両うでが腱鞘炎になり、絶対安静で一週間。稼いだ給料は全て治療費に。スピードについていかなきゃ!と無理しすぎたのが失敗でした。
4. 疑問を解消 Q&A
軽作業アルバイトをやったことがないと、作業の内容や、体の負担、覚える工程などについて不安を覚える人も多いでしょう。
よくある質問にお答えします。
Q.初心者でもできる?
A.軽作業のアルバイトは、軽作業自体の初心者はもちろんですが、アルバイト経験が全くない人でもすぐに始めることができます。
そのため学生や主婦、シニア世代にも人気があります。これからアルバイトを始めようとしている人にはぴったりのアルバイトです。
Q.仕事を覚えるのに時間がかかるのでは?
A.軽作業は、作業内容を覚えるのに複雑な工程を含むものは、まずありません。
いずれも簡単な単純作業がほとんどです。
始めは多少時間がかかるかもしれませんが、同じ作業の繰り返しが多いので、すぐに覚えられるでしょう。
Q.腕力や、体力に自信がないとだめ?
A.軽作業をするのに、体力に自慢がある人でなくてもできる仕事ばかりです。
荷物を運ぶことや、ピックアップしたりするための最低限の体力は必要ですが、一般的な体力で運べないような荷物の運搬を要求されることはありません。
基本的には、ものを運ぶときなどは台車やカートを使うことがほとんどです。
もしどうしても体力を消耗したくない場合は、ピッキングや仕分けでなく、やよりもシール貼りや検品などで探してみたり、大きくて重い商品よりも雑貨などの小さくて軽い商品などを扱う軽作業を検討してみると良いでしょう。
Q.軽作業って、女性にはきつい?
A.女性でもこなせる作業から体力のある男性でなければとても勤まらない作業まで様々なものがあります。組立や検品など一人で黙々とできるような軽作業から探してみると良いでしょう。
5. 女性に人気の軽作業バイトはきつい? 未経験でも働きやすい仕事内容や口コミ評判まとめ【まとめ】
女性に人気の軽作業バイトはきつい? 未経験でも働きやすい仕事内容や口コミ評判まとめについてご紹介しました。
どのような仕事にも向きや不向きがあるので、同じ作業をしていてもすべての人にとってきついか、楽かどうかは意見の分かれるところになります。
しかし、軽作業アルバイトを経験した人の多くは「簡単だった」「楽だった」と答えます。
プライベートを大事にしたい人にとってメリットの多い軽作業バイト。
自分に適した種類の軽作業アルバイトを選ぶことで、不安を取り除き積極的に挑戦してみるのもありなようですね。