学生の頃、和服(着物)のモデルバイトをしていました。身長155cm、体重38kgという体格でモデルのバイトなんて全く別の世界でした。
私が和服(着物)モデルのバイトをしたきっかけは、デパートの呉服売り場に勤務していた知り合いの方から、着物(和服)が似合いそうだからバイトやってみない?とのお誘いがあり、貧乏だった学生には高収入で和服・着物を着るモデルだなんて、なんて綺麗なお仕事なんだ!とすぐに引き受けました。
和服(着物)のモデルバイトのバイト内容は?
着物モデルのバイト内容は、デパート独自の企画で着物の着付け教室的なものを開催し、新作の着物、季節に応じた着物の紹介、販売に繋げていくための企画でした。
短期・単発のバイトだったのですが、3日連続、4~5時間程度のお仕事で1日15000円ほどのバイト代をもらえたので、高時給の短期バイトだったと思います。
土日祝を挟んだ日程で開催されていたので、着物バイトをしながらでも、学校を休むことなく続けていくことができました。
このモデル(着物・和服)バイトのおかげで結構リッチな学生時代を過ごすことができました。
和服・着物モデルのバイト一日の流れは?
- 着物用に髪をセットし、家から着物を着てバスに乗り出勤。
- 着付けの先生に着付けてもらい、教室次回開催のためのポスター用の簡単な写真撮影
- 着付けを実践するためのモデル(呉服売り場中央の台の上)
これは下着の状態から(かなり恥ずかしい)体形の補正をする
先生の指示に合わせて手を動かしたり、体を回転させたり… - 着付け完成後、1時間ほど販売のお手伝いをする。
販売といっても和服の知識はないので、小物売り場中心に着物姿で笑顔でウロウロしていること。
着物モデルの学生バイトで大変だったこと - デメリット
着付けのモデルであるためには着付けをマスターしなければならなかったこと。着物モデルバイトの先生はかなり厳しいお方でした。
3日間連続のモデルバイトのため、和服用にセットした髪をくずさずに眠ること。3日目位になると疲れもあり、起きてみたらばセットはぐちゃぐちゃ!美容院で手直ししてもらうこともしばしばありました。(セット料金は自腹でした)
着物の窮屈さにはなかなか慣れられず、常に背筋を伸ばし、凛とした姿でいることが大変でした。足を組みたくなったり、横になりたくなったりと…仕事が終わるとぐったりでした。
家から着物姿でバスに乗り、周りの目が恥ずかしかった。これはすぐに慣れました。
一番つらかったことはお客さまの数が少ないとき、チラ見をして素通りしていくことがあると目線をどうしてよいのか分からなくなり、うつむいてしまうこともしばしばありました。
和服・着物のモデルバイトで良かったこと - メリット
着物は高価で贅沢品。自分では到底手に入れることができないような豪華で綺麗な着物を着られたのが楽しかったです。
拘束時間が短めなのに日給(時給)が良かったと思います。
着物モデルとして売り場に立っている時に、「あなたのそれステキね。同じものを買うわ」と私と同じ帯締めを購入された方がいらっしゃいました。とても嬉しかったです。
仕事が終わり、締め付けられていた着物を脱いだ時の解放感はこの上ないものでした。
和服や着物だけではなく、学生歓迎のモデルバイトは結構ありますね。
学生の着物モデルバイトで身についたこと
私が学生時代に着物モデルのバイトで身についた事は、ここまでの内容からすると当たり前の事ですが、一人で着物を着られるようになり、人に着せてあげられるようになったことです。
人前に立つときは、恥ずかしがらずに自信をもって自分をアピールすることができるようになったこと。いつも笑顔でいること、姿勢を正すことが得意になりました。
販売に関しては時間も短かったこともあり、あまり貢献はできませんでしたが、「私、これ使っていますが、ラクですよ!」と言ったら、すぐ購入された方もいらして、言葉を尽くして、勧めるよりも一言の大切さを学びました。
和服(着物)モデルバイトをしていた呉服売り場は、最初から購入を目的としていて、好みがはっきりとしている女性の方が多い印象でした。接客をしている売り場の方はいち早くその方のセンスを見抜いてお勧めしている様子に感心し、大変勉強になりました。