ついアルバイトを無断欠勤してしまった・・・!いっそのことこのまま辞めたい・・・
そう考えてしまう人もいるかもしれませんが、いわゆる”ばっくれ(バックレ)”には様々なリスクが伴うため、知らずにいると大問題になりかねません。ここでは無断欠勤により生じるリスクや、正しい辞め方について解説します。
バイトを無断欠勤してしまった!そのまま辞められる?
【結論】辞められるがリスクが生じる
結論からいうと、そのまま辞めることは可能ですが以下に挙げたリスクが生じてくることになります。
大きく3つに分類し、順を追って見ていきましょう。
バックレにより生じる3つのリスク
1.法律上のリスク
まず1つ目が法律上のリスクです。
無断欠勤してそのまま退職することは民法709条の「不法行為」にあたるとして、稀に損害賠償を請求される可能性があります。
雇用主側の手間や請求金額からして実際に訴訟まで発展するケースは少ないですが、可能性としてはあり得る話です。
また、制服や社員証などの貸与物を返却しないままにしておくと、盗難されたとして雇用主側から警察に被害届が出され、「業務上横領罪」に該当する可能性もあります。
このような法的なリスクが起こりうることを肝に命じておきましょう。
2.社会的なリスク
2つ目は社会的なリスクです。
無断欠勤があった場合、まずは安否確認の意味も含め、間違いなく雇用主側からあなた宛てに連絡が来るでしょう。
そこで無視をしつづけてしまい連絡がつかない場合は緊急連絡先へと連絡がいきます。
万が一のことを考え、心配して自宅まで訪問されるケースもあります。
いずれにせよ仕事仲間や親にも、無断欠勤したことがバレます。
無断欠勤からの退職が周囲にバレると、「バックレたやつ」というレッテルを貼られ、確実に社会的な信用を失うことになります。
いかねる理由があったとしても、共感は得にくいでしょう。
またアルバイト先だけでなく、両親からも怒られ、悲しませてしまうことも覚悟しておかなくてはなりません。
3.金銭的なリスク
3つ目は金銭的なリスクです。
例え無断欠勤後にそのまま辞めたとしても、労働者保護の観点から働いた分の給与はもらえますが
職場によっては、就業規則内に無断欠勤や無断退職をした場合の罰則(懲戒処分)を設けて
いるところがあります。
具体的には
- 欠勤した分は給与の支払いなし
- 減給処分や解雇などの懲戒処分
などです。
また、制服などの貸与物を返却しないままにしておくと、その分の実費を後日後日請求される場合もありますので
勤務先の就業規則を事前に確認しておきましょう。
それでも辞めたいときはどうすればいい?正しい辞め方
とはいえ、もう続けるのがしんどい・・・とにかく辞めたい・・・どうしても辞めたい・・・といった心境の方もいるでしょう。
そういった方々のために、上記に挙げたリスクを回避しつつ、なるべく角を立てずに辞める方法をご紹介します。
1.まずは謝罪する
当たり前ですが、まずはアルバイトを無断で欠勤し、周囲に迷惑をかけてしまったことについて謝罪しましょう。
雇い主側は無断欠勤した従業員を心配していますし、急な欠勤(しかも無断)で当日一緒に働くことになっていた仲間は大変な思いをしたはずです。
すぐにアルバイト先に出向き、直接謝罪の言葉を伝えるのがベストですが、どうしても行きづらい場合は電話やメール、LINEでもいいので、なるべく即座に謝罪することが大切です。
謝罪時のポイントは
下手な言い訳はせず、とにかく誠意を見せることです。
ついつい言い訳をしたくなってしまうかもしれませんが、いかなる理由があったとしても、あなたが無断欠勤をしてしまった事実は変わりません。
それよりは素直に非を認め、反省していることを伝えた方がお互いにずっとすっきりするでしょう。
2.退職の意向を伝え、流れを確認する
謝罪したうえで退職の意思があることを伝え、同意が得られたら退職に伴う流れをしっかり確認するようにしましょう。
具体的に確認すべきこととしては以下が挙げられますので、会社側(雇用主)の就業規則やルールに従うようにします。
退職日までのシフトについて
即日での退職ができた場合は別ですが、アルバイトではすでにある程度先のシフトまで組まれていることがほとんどでしょう。
退職が決まったとはいえ、すでに組まれているシフトに対しては、最後まで責任を持って対応したいものです。
万が一シフトに入っている場合は割り切って働く、もしくは同僚で代わりに働いてくれる人を探すなどの誠意を見せましょう。
給料とその受け取り方について
退職日までに働いた分の給料について、まずは金額を確認(就業規則に罰則がある場合は減給金額なども)し
受け取り方についても、手渡しでもらうのか振込でもらうのかを確認しましょう。
振り込みの場合は、振込先の銀行口座番号を伝えることも忘れずに!
貸与物の返却方法について
制服や社員証、カードキーなどの貸与物がある場合はそれらの返却方法について
手渡しで返却するのか、後日送付する形となるのかを確認しましょう。
その際制服など洗えるものは洗うなど、最低限のマナーをもって対応することを心がけてくださいね。
どうしても難しい場合は退職代行サービスを利用しても
頭ではわかっていても身体が動かない・・・、アルバイト先に対し強いストレスを感じており、もう金輪際関わりたくないと思っている・・・など
どうしても自ら退職意思を伝えるのが難しい場合、現在では”退職代行”といったサービスもあるので、利用を検討してみるのもおすすめです。
退職代行とは、労働者が会社を退職したいと考えた場合に、企業と労働者の間に入り、代わりに退職の処理を行ってくれるサービスです。
すべての連絡ややり取りを業者が代わりに対応してくれるため、職場の人や上司と顔を合わせる必要もありません。
最後の手段といえますが、こういったサービスがあるということを知っておくことで、気が楽になる方も多いのではないかと思います。
【まとめ】たとえ無断欠勤してしまったとしても、その後の行動が大切
今回はアルバイトを無断欠勤してしまい、いっそのことこのまま辞めたい・・・と思っている方のために
バックレることで生じるリスクや、正しい辞め方についてご紹介しました。
無断欠勤→そのままばっくれ(バックレ)をする行為には
- 法律上のリスク
- 社会的なリスク
- 金銭的なリスク
と大きく3つのリスクが伴うため、必ず会社や店長といった雇用主側へ連絡し、誠意をもって謝罪し退職意思を伝えるようにしましょう。
もしもこのままバックレをしてしまうと、あなた自身も少なからず自己嫌悪に陥るはずです。
例え少しの期間であったとしても、縁あってお世話になった職場ですので、お互いに気持ちよく終えられるほうがいいですよね。
勇気を出しましょう!!!!!
どうしても難しい場合は、退職代行サービスの利用も検討してみてください。
次なる一歩を踏み出せるよう応援しています!!!!!