高校生の頃に、友達と自宅から電車で30~40分くらいの所にある仕出し屋でアルバイトをしていました。結婚式やお葬式、法事などの会場へお膳を作って(盛り付けて)配達をする、食べ終わったお膳の回収に行くアルバイトです。提携しているコテージやレストランへ配達に行くこともありました。
学校がアルバイト禁止だったため、見つからないように隠れて行っていました。そのため、配達先で学校の先生や同級生と会ってしまった時は配達のトラックに隠れていました。シフトとかはなく、仕出し屋のスタッフから、声をかけてもらえたらアルバイトに行ける、という日雇いみたいな感じで給料も仕事帰りにもらっていました。慣れてくるとほぼ毎週、声をかけてもらうことが出来ていました。ただ、朝が早く帰りが遅いため、電車がなくなってしまい、友達の家に泊めさせてもらったり、親に迎えに来てもらうこともありました。
仕出し屋バイトの業務内容と時給
時給は650円くらいだったと思います。勤務時間はその日によりますが、最低10時間は働いていました。年末年始でおせちを作って配達したときは1日に20時間以上、働いたこともありました。休憩もすごく適当な感じで、配達の合間に休んだり、忙しいときは休憩なしということもしょっちゅうありました。
朝、5:00~7:00くらいに出勤し、調理台に食器を並べていきます。何十個もの食器を並べたら、一人一つ食材を持って盛り付けていました。例えばデザートなら、ケーキを盛り付ける人、ホイップクリームを絞る人、苺を盛り付ける人、ミントを添える人、などがいて、それぞれがそれぞれの役割を完了させるとデザートが完成する、という感じでした。
使う食材はパートのおばちゃんが作ったものもあれば、業者から仕入れて使っている物もあり、管理がすごく雑だったため腐っている食材も何度か見かけました。
料理が出来たら一つ一つのお皿すべてにラップをかけて、コンテナに並べて詰め込んで、トラックに乗せていきます。このときに個数も確認していました。
これを繰り返して、一つの会場へ持っていく料理が全部トラックにまとまったら、男性スタッフが運転して会場などの配達先へ向かいます。自宅への配達は男性スタッフ1名、アルバイトの学生2名の3名で行くことが多かったです。朝に出勤すると、その日の配達の分担が張り出されているので、仲のいい人と一緒ならラッキーという感じでした。結婚式などの配達で大量のお膳や料理を配達するときはスタッフ総出で行き、役割分担して大急ぎで料理などを並べていました。
時間を見てお膳や食器の回収に行くときは、残飯を入れるかごを用意して、ペアで残飯を集めて、空になった食器をコンテナにつんでいきました。すべての食器を回収し終わったら店に戻って食器洗いをしていく感じでした。業務用の食洗機だけでは完璧にきれいにならないので、手洗いもしていて、熱湯で洗うので手袋をしていてもお湯がはねてしまい、やけどをすることや、洗剤が強くて手が荒れるということも頻繁に起こっていました。
仕出し屋で働いてみて大変だった事は?
コテージへの配達へ行ったときは、宿泊しているお客様の時間に合わせてお膳を運ばなければならないため、お膳をもってお客様のお部屋の近くに待機していて、時間になったらお部屋に運ばなければいけませんでした。
そのときにお膳の重さに耐えきれなくなって落としてしまったことがありました。すぐに謝りましたが、社員の方に怒られると思ったら、無理させたと逆に謝られてしまい、すごく申し訳なかったことを覚えています。すぐにお店に連絡して新しいものを用意してお客様のお部屋に運びました。
仕出し屋バイトの感想
仕出し屋でアルバイトをしてみて、失敗して盛り付けを間違えたり、料理を落としてしまったり、迷惑をかけたこともありましたが、優しいスタッフが多く、怒られることもなくカバーしてもらうことが多かったです。仕事の時間も長く、体力的にきついと感じたことも何度かありましたが、職場の雰囲気もよく、約2年すごく楽しく続けられました。同い年の子が多くいたため、騒いだときは怒られたこともありましたが、基本的には作業も単純で気軽に楽しく続けられるアルバイトだったと思います。