学生時代、市民図書館でアルバイトをしていたことがあります。静かな環境で本に囲まれて仕事をする。本が好きな私にとっては夢のような仕事でした!そんな図書館のバイトになることができた私の体験談をご紹介します。
●図書館バイトの仕事は激レア!
本を読むことが好きだったので、ずっと図書館で働きたいと思っていましたが、求人情報誌や求人サイトで図書館でのアルバイトの求人を探しても、出てくることは少ないと思います。図書館自体そこまで数が多くないので、募集数も多くなく、なかなかレアなお仕事といえます。
図書館には司書という専門資格があり、資格なしでも働けるの?と思った方もいらっしゃるかもしれません。もちろん、資格があれば時給や採用の確率は上がると思いますが、アルバイトであれば特に資格がなくても働けるようです。私は司書資格を持っていませんでしたが、運よく図書館でのアルバイトの求人にめぐりあい、図書館で働けることになりました。
● 図書館でのアルバイトは意外と肉体労働!
図書館での主な仕事内容は、本の整理、カウンター業務、来館者さんのからの問い合わせへの対応でした。
まずやることになるのが、本の整理です。新しく入ってきた本や返却された本、利用者さんが間違えた場所に戻していった本を直す、といった作業です。私が働いていた市民図書館は、比較的規模の大きな図書館でしたので、返却されてきた本の数はものすごい量になります。普段は夕方からの勤務なのであまり量は多くないですが、土曜日など、開館から勤務の場合は、本を持って移動するためのワゴン(100冊くらい入るもの)で3台くらいになることは当たり前でした。このワゴンが結構重いんです(汗)意外と知られていませんが、図書館でのお仕事は意外と力仕事が多いんです。
図書館の本には、例えば、日本の小説であれば「913」といったように、ジャンルごとに分類記号が付いています。その番号によって本をしまう棚が決められていますので、適当に戻していいわけではありません。利用者さんはわからずに戻すこともあるので、分類記号と棚の位置を覚えるのが第一の仕事です。ワゴンに本を積む段階で、大まかに分類ごとに分けておき、まわる順番を考えながら効率的に戻していかないと、あちこちをうろうろすることになってしまいます。
私は図書館を普段から利用していたのでそこまで困りませんでしたが、普段図書館になじみがない方はこれを覚えるのが一番大変じゃないかと思います。
●図書館でのバイトはコミュニケーション能力や知識も必須!
しばらくすると、カウンター業務を任せていただけるようになりました。基本的には利用者登録、本の貸出処理、返却処理を行います。今はすべての本にバーコードが付いているので、貸し出しや返却はバーコードでピッとするだけ!ただ、利用者登録には入力やシステムの操作も必要になります。めったにないのですが、たまに、いろいろなタイミングが合ってカウンターに行列ができることがあります。その際にお待たせすることがないよう、タイピングや基本的なパソコン操作は習得しておいたほうがよいのではないかと思います。
図書館でアルバイトをして一番大変だったのは、利用者さんからの本の質問ですね。探したい本のタイトルや著者などが分かっている場合はよいのですが、「○○が載っている本を探している」とか、「なにか面白い本はないですか?」といった質問を受けることもあるので、質問をしたりしながら、利用者さんが求める情報をお返しできるよう、コミュニケーション能力も必要なんだと痛感しました。最初は専任の職員さんに引き継いでいましたが、いろいろな本に触れながら知識をつけて、自分一人で対応できた時は、とてもうれしかったですね。