アパレルといえば、華やかなイメージで、憧れている女性も多いのではないでしょうか。
各ブランドのお店やセレクトショップ、路面店からショッピングモールや百貨店など、様々な場所にお店があります。
アパレルの中でも大手企業のアルバイトは比較的簡単に求人が見つかります。
アパレルはキツイ、ノルマがある、給料が安い等といった評判も多いですが、実際はどうなのでしょうか?
今回は私の実体験に基づき、ちょっとお話して見たいと思います。
大学生の頃、私は全国区の大手企業アパレルでスタッフをしていました。
授業終わりと週末に働いて、多いときは平日でも5時間、休日なら10時間は働いていたかもしれません。
シフトが3週間前までの申告制で、他のアルバイト比べたら予定が立てやすいというメリットもあります。
ここで、アパレルのアルバイトの仕事内容を詳しく見ていきたいと思います。
アパレルのバイトってどんな仕事をするの?
アパレルの仕事といえば、接客がメインになりますが他にも色々な作業があります。お店の開店作業から順に考えてみますと、
- 店内の掃除
- 商品の陳列整理
- レジ対応
- 商品の在庫管理・発注
- 接客
- レジ締め
接客の他にもこれだけの仕事がありました。
またこの作業以外にも定期的に、棚卸作業、納品(返品)作業、店内のレイアウト変更、顧客管理、研修といった仕事もこなさなくてはなりません。
マネキンに着せる服のコーディネイトを考えることもありますし、
かと思えば、納品作業でダンボールを運んだり、店内のレイアウト変更など面倒な作業もあります。
ヒールをはいて綺麗なお洋服を身にまとう店員さんも、裏ではすごく泥臭い作業をしています。
例えば、店内の服を畳むのも、実は結構大変な仕事だったりします。
あなどるなかれなのは畳まなければいけない服の多さです。
指示出しのインカムを聞いて店内を走り回って、目立つところから畳んで行きます。
その間も呼び込みの声かけ、挨拶ができないと叱咤激励が…
従業員販売で服が安く買えるのは嬉しいところです。
大手企業アパレルで働くなら制服が可愛く(格好良く)なくちゃ!
アパレルでのアルバイトの仕事中は、制服を着用することになります。
制服というのは、もちろん働いているお店の洋服です。
私服として使っても問題ありませんが、基本的には、制服は実費で購入することになります。
大体は6掛け(40%引き~50%)で購入できるようになっているようです。
大変なのはシーズンごとにお店の洋服を購入する必要があることです。
しかし、自分が好きなブランドで働いているのであれば、
- 格安で最新の洋服を購入できること
- 最新のトレンドを常に身に着けられること
これらのメリットを感じられないようなら、働いているブランドを変えるか、厳しいことを言うようですが、そもそもアパレル業界が向いていないかもしれません。
どんなお客さんが来るの?大手企業アパレルの接客は大変?
アパレルの系統や場所柄によって客層は違うと思いますが、
私が実際に働いたのは、田舎のショッピングモールのテナントで、老若男女来る店舗でした。
家族で来て買い込んで行く人や、さっと靴下だけ買う人やなど買って行くものもバラバラです。
「トータルコーディネートしてくれ」という人や、値切って来る人もいます。
多くの人を相手にしたいので、対応は素早く、を常に意識していました。
日々服が好きなお客様と会話できるのはとても刺激的なことです。
お客様も常連さんから新規の方までいらっしゃるので、常に新鮮さを持ってバイトできるかと思います。
ただし、お客様から見たら社員もアルバイトも変わらないので、接客には高いスキルが求められます。
土日になるとお客様が来店される数も増えますし、コーディネイトのアドバイスを求められたりもします。その辺も、楽しんで仕事ができる人はアパレル業界でのバイトに向いているといえます。
また、これは余談ですが、好みのデザインの服が入荷した際など、本来は陳列しなくてはならないのですが、一部の商品はこそっと「お取り置き」しておき、後で購入する、なんてこともありました。
ファッションや洋服が好きな人にはこれは大きいメリットですね。
気になるノルマは?達成できなかったらどうなるの?
販売業につきものなのがこの「ノルマ」という言葉です。
気にされている方も多いのではないでしょうか。
ネットの噂では、ノルマに達しなかった場合は自費で社割も無しに購入しなくてはならない…などという恐ろしげな話もあります。
実際には、最近は「ノルマ」という単語もあまり使用しなくなってきているとのこと。代わりに「売り上げ目標」という言葉が登場しました。
店舗として「売り上げ目標」が設定され、それをスタッフに分配し、個々の「売り上げ目標」が設定されるのです。
もちろん店舗によりけりですが、この「売り上げ目標」は通常では達成できないような金額に設定されていることが大半のようです。
ですから、到達しなかったら自費で購入しなければならない、というお店はほぼありません。
逆に「売り上げ目標」を達成した場合には、本社からの報酬があったりとお得です。
みんなで頑張って目標を目指すわけですね。
アパレルアルバイトの労働時間はどう?ブラック企業なの?
社員の方は大変そうでした。朝早く夜遅いのです。
通しで連日入る人もちらほら…その分、代わりの休みを積極的にとらせてくれたり、
定期的に有給の消化を促されるようです。
バイトは、基本的には希望のシフト通りに通るので、働く時間はコントロールできます。
色々なお客様がいらっしゃいますから、客層も客単価もバラバラです。
社員の人は特に客単価を気にして、数時間毎に売り上げの見込みの報告をしていました。
時間毎の管理が細かいのは大手の企業ならではなのかもしれません。
そういうシステムに触れられるのは、楽しいです!
大手企業のアパレルでバイト!実際大変なの?その評判って? まとめ
立ち仕事がきついことや、時給が決して高いとはいえない点などが、
デメリットとしては挙げられるかもしれませんね。
やはり、時給だけを見たら大手の企業であってもアパレルで働くことに、
少しばかり寂しさを感じてしまいそうです。しかしながら、
たくさんの服に囲まれながら仕事をし、流行の先取りができるというのは、
大きなメリットといえます。
特にファッションに興味がある人にとってはそれだけで幸せを感じてしまうかもしれません。
色々なお客様の対応をするうちに、提案したり、相談に乗ったりと、コミュニケーション能力も磨かれます。
商品も様々ですから、幅広い知識やファッションセンスも身につけられるでしょう。
店頭に実際に立つことで、自分自身が宣伝広告塔となり、
常に見られているという緊張感を持って仕事をできるのも醍醐味です。
どんなに泥臭い作業があっても、華やかさを感じずにはいられない
大手企業アパレルでのアルバイト経験。
学生時代など若いうちに、一度は試して見ても面白いかもしれませんね。