「ばっくれ(バックレ)」とは、無断でアルバイトに行かなくなり、そのまま辞めてしまうことを言います。
「バイトに行きたくない」
「なぜかしんどい」
「気分が優れない」
そういう気持ちからバイトを休みがちになり、このままばっくれてしまおうか・・と考える人もいるのではないでしょうか。
しかし、ばっくれたからおしまい!とはいきません。
ばっくれて辞めようとしても、必ずと言っていいほどバイト先から電話がきます。
今回は、電話がきたら何を話せばいいのか、どのように対応すべきかをご紹介します。
ばっくれてしまおうかと考えている方、無断欠勤が続いてしまっているという方、記載の内容を参考に次に進んでいただけたら幸いです。
ばっくれたバイト先から電話が!バイト先が電話をする理由
どうしよう!ばっくれたバイト先から電話がきた!
バイト先はなぜ電話をしてくるのでしょう。それには理由があります。
- 安否確認と状況の把握
- 継続有無の確認
- 辞める場合は退職手続き・給料の支払い・制服の返却など
会社やお店側は、自分たちが雇っている従業員の安否確認と、なぜ出勤しないのか状況を把握するために電話をかけてきます。
その上で、バイトを継続するのか辞めるのか本人の意思を確認し、辞める場合は退職の手続きが必要になります。
また、未払い分の給料のことや、制服・貸し出しの備品がある場合は返却方法など、退職に伴い、本人と連絡を取る必要があるのです。
「ばっくれる=退職」ではありません。
その為、本人と連絡がとれるまで何度も電話がかかってきます。
バイト先から着信があったら、気まずさを感じても無視をせず、とにかく電話に出ましょう。
何度も電話をかけさせてしまうとバイト先の方の手を煩わせることになりますし、無視され続けることで不信感も募っていきます。
休みがちであったり無断欠勤の事実は変わらなくても、電話に出ることで今できる誠意を見せることができます。
さぁ、勇気を出して!
バイト先の電話に出るときの注意点
それでは実際にバイト先からの電話に出たら何を話せばよいのか、流れと対応の仕方についてお話をします。
バイト先に伝えなくてはならないことは、ばっくれてしまったことの謝罪と理由を話すことが基本となりますが、対応の仕方によっては火に油を注ぐ結果にもなり得ます。
あなたの気持ちを誠心誠意伝えるためにも、いくつかの注意点を把握しておきましょう。
その1.ばっくれてしまった事実を謝罪しよう
バイト先からの電話に出たら、何はともあれ、まず謝罪です。
どのような理由があったとしても、ばっくれや休みがちで会社やお店(スタッフ)に迷惑をかけてしまったことに変わりはありません。
言い訳をしてばっくれを正当化しようとしたり、変に嘘の理由を並べたりせず、電話に出たら最初にばっくれてしまった事実を謝罪しましょう。
その上で相手の言葉を受け止めること。
様々な言葉を重ねる前に、誠心誠意「謝る」ことが重要です。
その2.ばっくれた理由を素直に伝えよう
電話での謝罪が済んだら、次はバイトに行かなかった理由を伝える必要があります。
理由は、もし言いづらい理由だとしても、事実を伝えるようにしましょう。
事実を誇張したり装飾したりせず、正直に伝えることが大切です。
自分をよく見せようと言い訳をしたり嘘をつくと、相手の理解を得るどこか見破られてしまいます。
また、他の誰かに責任を押し付けるようなことも、なるべく避けたいところです。
反省が伝わるように、ばっくれた理由は飾らず素直に伝えることを意識しましょう。
その3.辞める?続ける?意思を伝えよう
謝罪、バイトに行かなかった理由の説明が済むと、今後あなたがどうしたいのかを聞かれます。
バイトを継続したい場合は、その意思を伝えます。
「今後はこのように努力していきます」という内容も併せて伝えるようにしましょう。
辞めたいと考えているのであれば、退職の意思をしっかり伝えます。
本人から退職の意思をはっきりと聞けば、バイト先も無理に引き止めたりはしません。
辞める場合は、改めてばっくれてしまったことへの謝罪と、対応への感謝も忘れずに伝えましょう。
その4.給料はもらえる?制服返却について確認を
無断欠勤後に辞めたとしても、働いた分の給料は受け取ることができます。
ただし、就業規則に無断で欠勤や退職をした場合の罰則についての記載がある場合、そちらに従わなければならないこともあります。
バイト先から給料の支払いについて話が出ない場合は、気まずさはありますが、最後の給料についての確認をしましょう。
振込の場合は、最後の給料日に確認してからでも遅くはありませんが、万一入金がなければ、改めて問い合わせの電話をしなくてはならないので忘れずに確認を。
また、制服や貸し出しの備品がある場合は、返却方法について忘れずに確認を取るようにしましょう。
メールやLINEで連絡がきた場合の対応
バイト先からの電話を無視し続けているとメールやLINEで連絡が来ることもあります。
その場合も、謝罪の誠意が伝わりやすい電話での連絡をおすすめします。
やむを得ずメールやLINEで返信をする時は、書き方によっては誠意が伝わらず拗れてしまうこともあるため注意が必要です。
文字のみでは感情や謝罪の誠意が伝わりづらいことを頭において、より丁寧な言葉選びをして伝えましょう。
電話を無視し続けるとどうなる?
電話がかかってきても、こちらが応じない限り無視し続けることができてしまいます。
バイト先は、従業員がなぜ休んでいるのか、このまま辞めるにしても退職の手続きなど、本人に確認を取らなくてはならないため何とか連絡を取る必要があります。
本人が電話出ない場合、次にバイト先が行うこととは?
親や緊急連絡先への電話、上司が家に来る可能性も
電話を無視し続けると、バイト先は今度は緊急連絡先に電話をして本人に連絡を取ろうとします。
多くの場合、バイト先に伝える緊急連絡先は親の電話番号でしょう。
履歴書に自宅や緊急連絡先の電話番号を書いたのなら、本人と連絡が取れない場合、基本的にはそちらに電話がいくと心しておくことです。
また、上司が直接家に訪問するかこともあります。
家族を巻き込んでしまったり、バイト先にこれ以上迷惑をかけないためにも、電話がきたら応じることが賢明です。
損害賠償⁉問題が大きくなる前に対処を
バイトは雇い主と雇用契約を交わして働くため、無断欠勤をしてそのまま退職してしまうと契約違反となります。
ばっくれにより会社やお店に損害が発生した場合、雇い主は損害賠償を請求することもできます。
しかし実際には、損害の度合いを明確にすることは難しく、裁判には費用もかかるため、訴えられることはほぼないようです。
しかし、ばっくれは「訴えられる可能性がある行為」という認識は必要と言えます。
長引かせるほど精神ダメージも大きくなる
本人と連絡が取れるまでバイト先は次のアクションを起こせないため、何度も電話がかかってくることでしょう。
バイト先からの電話を無視し続けることは、ばっくれた本人にとっても、精神的に大きな負担になってしまいます。
「また電話がかかってきたらどうしよう・・」と着信音にビクビクしたり、街に出ても「どこかでバイト先の人に会うかもしれない・・」という不安が日に日に募るかもしれません。
直接は言えなくても、電話なら話せることもあります。
バイト先とはいずれにしても連絡を取らなくてはならないので、ばっくれてしまって弱気の時こそ、面と向かって話すわけではない「電話」はおすすめのツールです。
バイト先と本人、双方のためにも電話がかかってきたら応じるようにしましょう。
ばっくれは本当に楽なのか
この記事を読んでみてどう感じましたか?
ばっくれた後はどうなるのか、電話がかかってきたらどうすれば良いのか、気になる答えは見つかりましたか?
バイトで何かミスをしてしまったり、意図しない無断欠勤をしてしまいバイトに行きたくなってしまったり、時にはばっくれてしまいたくなることもあると思います。
バイトを辞めたくても、正当な理由がないと辞めると言いづらいこともあるかもしれません。
しかし、「ばっくれる=退職」ではなく、バイト先からは必ず電話がかかってきます。
電話には応じなくてはなりません。
ばっくれたその瞬間は楽に感じるかもしれませんが、その後のこと考えると、事前に退職の意思表示をする誠意のある辞め方は、決して難しいことではないように思います。
そこから新たなスタートを切ることが出来ます。
また、すでに無断欠勤状態が続いてしまっているという方も、お話した内容を参考に勇気を出して解決につなげていただければ幸いです。
スムーズな退職までがあなたのアルバイト経験!様々なことを学べるアルバイトの経験を応援しています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。